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2009社会学入門 第1講 導入 [社会学入門]

社会学入門2009 第1講 イントロダクション

 講義の最初に『授業概要(シラバス)』に書かれた内容を確認したいと思います。

<以下、『授業概要』からの抜粋』>

【教育目標】
 漫画、ドラマ、小説を題材に社会学する

【内容】
 社会学は人間関係や集団、社会現象、社会の仕組みなどを対象とする学問です。こうした社会学の対象は私たちの日常生活に密接に関係していて、私たちは特にその内容を吟味したり、説明したりすることなく、「当然のこと」あるいは「常識」としてあまり深く考えません。社会学では私たちが「当然のこと」、「常識」あるいは「自明なこと」として深く考えないことを対象にして、その内容の理解を深めようとします。そのことによって私たちの社会生活がよりスムーズになると考えているからです。
 鏡を見なければ自分自身の姿を見ることができないように、社会学が対象にしているものは、自分自身がその中に含まれているので、そのままでは客観的に観察することが困難です。特に社会学という学問を知らない人には難しく思える面が多いと思われます。そこでこの授業では、皆さんが親しみやすい漫画、TVドラマ、小説を題材にして、社会学的な視点について紹介したいと思います。

【授業の進め方】
 ドラマや小説、漫画などをとりあげ、いくつかの場面をもとに社会学の理論や考え方を紹介します。

1講. 導入
2~5講. 行動と行為
6~10講. 地位と役割、演技
11~15講. 権力と権威

 講義ノートは次のアドレスで公開しています。
http://bunkei.blog.so-net.ne.jp/
http://www.bunkei.net/からリンク

 授業に欠席した場合には必ず講義ノートをチェックして、内容を確認してください。後述するようにレポートを提出しなければ、単位を取得することはできません。講義ノートをチェックしてレポートがでていないかどうかを確認しましょう。

【文献】
 教科書はありません。必要な文献については授業中に適宜紹介します。

【成績評価】
 課題リポート(3回実施)。1回でもリポートを提出しなければ「失格」になります。また内容が悪ければ、3回すべて提出しても不合格になります。リポート提出はMICCSおよび電子メールを利用します。
 レポートはMICCSおよび電子メールを利用して提出します。提出先のアドレスについては授業中に紹介したとおりです。


<以上、『授業概要』からの抜粋>

 授業中の私語の問題について説明します。大学(専門学校や高等学校も基本的に同じ)は、学生から高い授業料を徴収し、授業を販売しています。つまり学生の皆さんは授業という商品を購入しているのです。そして最終的には学士という身分を購入することになります。授業中に「私語」をするということは、他人が購入した商品を壊したり、盗んだりすることと同じです。端的にいえば、授業中に私語をして授業の進行を妨害することは、「犯罪」と同じということになります。私たち教員はお客さんに確実に商品を届ける義務があります。ということは、授業中に犯罪が行われていることを黙ってみているということは許されません。もしも私語という犯罪を見過ごせば、教員は義務不履行になってしまいます。小学校や中学校という義務教育の中では、私語をしている生徒を教室外に出すと、「教育を受ける権利を侵害した」と言われる可能性がありますが、大学では、私語をしている学生を放置している方がまずいのです。従って、大学での授業では私語をしている学生を教室外に出し、授業という商品を購入者に確実に届けられるようにしなければなりません。
 本講義では、私語をしたい学生は最初から教室で授業を受けることを拒否します。私語をしないときだけ授業に出席してください。もしも授業中に私語をしている学生がいたら、私は退出するように指示します。あまりにもひどい状況が続けば、私は授業の販売自体を拒否したいと思います。
 もしもこの条件(契約)に納得できない場合には、履修を取り消してください。この科目は「選択科目」なので、単位を取得しなくても卒業することは可能です。


 それでは、もう少しこの講義についての説明を続けたいと思います。『授業概要』に書かれているように、社会学は人間関係や集団、社会現象、社会の仕組みなどを対象とする学問です。物理学のようにモノを対象とした学問ではありません。だから対象を目で見て確認することが困難です。また、法律を対象とする法学、経済を対象とする経済学のように対象が明確になっているわけでもありません。人間の活動全般を扱うといえるほど幅広い対象をもっています。さらに自分自身が対象に含み込まれていて、簡単に切り離して観察することができません。社会学者とよばれる社会学の専門家は、対象を切り離して研究する訓練ができているので、対象を切り離して研究の対象にすることができますが、初心者には難しく感じられることが多いと思います。そこで本講義では、研究の対象を切り離してデフォルメして表現しているマンガ、アニメ、ドラマ、小説などを対象にします。そうすれば、初心者でも社会学の考え方を容易に理解できるようになると思います。そして皆さんが生活の中で自分たちが「常識」や「当たり前」と捉えられていることを、客観的に議論していきます。

 では社会学の知識があれば何ができるのでしょうか。最初の授業では「歌」を対象にして考えてみたいと思います。ここでは多く人とが支持したヒットソングを対象にします。歌は個人の心情を表現した作品もありますが、その多くが「一部分」ではありますが、社会の姿を反映しています。特に多くの人の支持を得たヒットソングには、そうした傾向が強く見られます。したがってヒットソングの分析を通して私たちは社会の姿をとらえることができます。

 今回はデビュー11年目を迎える浜崎あゆみの作品を取り上げます。実は今年の3月に卒業したゼミ生の一人が『1970年代から現代にかけての歌詞の変化』という卒業論文を提出し、その中で浜崎作品を取り上げていました。数年前からゼミ生に浜崎あゆみの作品の分析をしてみないかと誘っていたのですが、ついに卒業論文に取り上げてくれるゼミ生が出てきてくれました。なかなか興味深い論文に仕上がっているので、早速この講義で取り上げようというわけです。ちなみに本人の了解を取っています。

浜崎あゆみの歌詞については下記の「ayuのコトバ。-歌詞展示-」を参考にしてください。

http://www.rainbowcafe.jp/lyrics.html

今回取り上げるのは、デビュー曲である『poker face』と10年目の2008年に発売された『Mirrorcle World』です。

 第1回目の講義の内容ですから、どのような分析をしたのかは、この講義ノートには公開しません。1回目の講義から欠席するなんて普通はありえませんから。もし万一、そういうありえない学生がいたら、というか何らかの理由で欠席してしまった人は、友だちに聞いてください。


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